製品情報
トラブルシューティング(溶剤形)
- 色違い・光沢違い
- 塗膜の色相・光沢が指定(標準板)どおりに仕上がらないこと。
(注)事前チェックで、ロット塗板と標準板と比べ色相・光沢の差異がなかった場合。
- チェック項目
- 要因・対処方法
- 膜厚は適正ですか。
- 規定膜厚にしてください。薄膜の場合、透けて地肌の色の影響を受けます。
- 塗装機は変わっていませんか。
- 塗装機種(エアスプレー、エアレス、静電塗装機など)によって色相は変わるので、同じ塗装機で行う方が望ましい。
- 塗料のロットは変わっていませんか。
- ロットが変わったばかりか、古いロットのものではないか確認してください。
- 塗料のかくはんは十分ですか。
- 十分にかくはんを行い、塗料を均一にしてください。
- 塗料粘度は適正ですか。
- 塗装粘度により色・つやが変わるので、適正粘度で塗装してください。
- 吐出量・霧化圧は適正ですか。
- 吐出量・霧化圧により色・つやが変わるので、適正な吐出量・霧化圧で塗装してください。
- 乾燥条件は適正ですか。
- 〈焼付けの場合〉
・オーバーベークの時に変色やつや引けが起こります。
・炉内温度を測定して、焼付け温度と焼付時間を調整してください。
〈常温乾燥の場合〉
・温度、湿度の影響で白化することがある。温度・湿度に注意。
・常乾塗料を常温乾燥した場合と強制乾燥した場合とでは、色違い・光沢違いが起こることがあります。
- 異種塗料が混入していませんか。
- 新しい缶の塗料でチェックしてください。
- メタメリズムではありませんか。
- 同じ塗料で標準板を作ること。
仕上がり肌の状態を標準板に近づけること。
他社塗料(標準板)との違い。
※メタメリズム…色を見る時の光源の種類によって色相が違ってくる現象。
- 熱復元性ではありませんか。
- 特に、赤系の色は焼付け直後、まだ被塗物が冷えないうちに観察した場合とでは色相は違います。通常焼付け後、1日放置して観察する。(急ぐ場合は水で冷やして見る。)
- 標準板は汚れていませんか。
- 汚れているもの、有効期限が過ぎたものは更新する。
- 再塗装ではありませんか。
- 再塗装時の膜厚をチェックし、規定通りの膜厚であるかを確認してください。
- 2液形塗料の場合、混合比は規定通りですか。
- 混合比を規定通りに、よく攪拌(かくはん)してください。
- シンナーは適正ですか。
- 溶解力の弱いシンナーを使用すると、色・つやが変わるので、適正なシンナーを使用してください。