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トラブルシューティング(溶剤形)
- 硬度不足
- 乾燥塗膜が所定の硬さに達しない場合を硬度不足といい、塗膜表面に傷が付きやすいなどの問題を伴います。(常乾形の乾燥不足とは区別して考える。)なお、硬度測定の簡便法には、鉛筆引っかき値の破れ、すり傷確認、および爪による方法があります。
- チェック項目
- 要因・対処方法
- 乾燥温度は低くありませんか。
- 規定の乾燥条件にしてください。特に焼付け塗料の場合は、炉温測定を行ってください。
- 乾燥時間は短くありませんか。
- 規定の乾燥条件にしてください。特に焼付け塗料の場合は、炉温測定を行ってください。
- 被塗物の形状は変わっていませんか。
- 形状、材質を調査し、熱伝導性が悪い場合は焼付け時間を延長するか、焼付け温度を上げてください。
- 被塗物の材質が肉厚ではありませんか。
- 形状、材質を調査し、熱伝導性が悪い場合は焼付け時間を延長するか、焼付け温度を上げてください。
- 部分的に硬度不足の傾向はありませんか。
- 炉温測定で各部位の温度を測定し、部位毎の温度差をなくしてください。特に赤外線乾燥炉の場合は、温度分布が不均一になりやすい。
- 膜厚が厚過ぎませんか。
- 適正な膜厚にしてください。
- 塗料のロットが変わっていませんか。
- ロットが変わったばかりか、古いロットのものではないか確認してください。
- 被塗物が熱いときに硬度の測定をしていませんか。
- 被塗物が十分冷えてから測定してください。(通常24時間後)
- 測定する部屋の温度は高くありませんか。
- 適正な温度で判定してください。(20~25℃)
- 塗膜に可塑性物質(溶剤、可塑剤を含むプラスチックなど)の付着はありませんか。
- 可塑性物質との接触を避けてください。
- 混合比は適正ですか。(2液形塗料)
- 混合比を適正にし、よく攪拌(かくはん)してください。