製品情報
トラブルシューティング(溶剤形)
- つや引け(光沢不足)
- 塗面が曇ったり、ぼけたりして、つやの足りない状態をいいます。
- チェック項目
- 要因・対処方法
- 薄膜になっていませんか。
- 規定の膜厚にしてください。
- 希釈シンナーは適正なものを使用していますか。
- 規定のシンナーを使用してください。
溶解力のよいシンナーを使ってください。
溶解力の弱いシンナーを使用すると、色・つやが変わるので、適正なシンナーを使用してください。
- 希釈シンナーの蒸発が早過ぎたり、遅すぎたりしませんか。
- 〈早過ぎる場合〉
スプレーダストの付着により、ぼけることがあります。
蒸発の遅いシンナーを使ってください。
〈遅過ぎる場合〉
薄膜になりやすいので注意してください。
- 焼付け温度は高過ぎませんか。
- オーバーベークによるつや引けが考えられるので、炉温測定を行い、適正焼付け条件を調整してください。
- 塗装粘度が低過ぎませんか。
- 低過ぎると膜厚が保持できず、ぼけることがあります。
適正な粘度に調整してください。
- 前処理による吸込みではありませんか。
- 前処理の状態を調べてください。
- 下地による吸込みではありませんか。
- 下地の状態を調べてください。
- ブース、セッティング室・乾燥室(場)の湿度が高くありませんか。
- 湿度が高いと、塗面に水が結露してブラッシング現象を起こし、つや引けとなります。
環境を低湿度にしてください。
常乾の場合、強制乾燥すると効果があります。
- 塗料のロットが古くないですか。
- 古いロットのものではないか確認してください。
- 塗料のかくはんは十分にされていますか。
- 攪拌(かくはん)を十分にしてください。
- 異種塗料が混入していませんか。
- 新しい缶の塗料でチェックしてください。
- オーバーダストではありませんか。
- オーバーダストにならないよう排気や塗装設備、塗り方、塗装条件などを調整してください。
- 塗装工程(特に下塗り塗料)が変わっていませんか。
- 適正な塗装工程にしてください。特に顔料の多い下塗り塗料をWet on Wetで塗装したり、パテの上に直接上塗りを塗装すると、吸込みによるつや引けが起こることがあります。
- 微粒化が悪くはありませんか。
- 溶解力のよいシンナーを使用してください。
塗装粘度を下げてください。
〈15:参考資料を参照ください〉
- ガスチェッキングではありませんか。
- 乾燥炉の状態を調べてください。特に朝の立上り時、昼休み後の立上り時に注意が必要です。
バーナーの燃焼状態を調べてください。
- 色わかれはしていませんか。
- 色わかれの状態を調べ、色わかれを防止し再チェックしてください。
- 被塗物温度がブース温度に比べ、著しく低くないですか。
- 被塗物が結露しやすくなり、塗面がつや引けを起こすため被塗物を温めてください。